我ながらすごいなぁ。48年も生きてきたのかー。47歳の後半くらいから、身体に様々な変化が訪れた。こうやって、いろんな機能を失っていくのだな。なるほど。
誕生日の前日、私が属しているバンドのライブがあって、雨の中、車を6時間走らせ会場へ向かう。シトシトと空から静かに落ちる秋の長雨は、木々や、葉っぱや、野原や、収穫が終わり枯れゆくトウモロコシや、放牧された牛など、全てを艶々と美しくし、見惚れてた。
会場の近隣に住むバンドの古い友人、ボブをメンバーと一緒に訪ねた。ボブは、肺がんを患っていて、余命数か月。彼の誕生月は11月だが、それまでもたないかもしれないらしい。死を味わい始めたボブだが、とても冷静で、穏やか。家族に死後のリクエストもしている。死後、火葬し、葬式はなし。読書が趣味で、映画鑑賞にもかなりの時間を費やしたため、莫大な数の本やDVDのコレクションがあるが、全て廃棄する。
モノを持たずに暮らす事をなんて言うんだったっけ?あー、検索、検索。
調べたら、ミニマリストとか断捨離とか言う言葉と、モノを捨てまくって、ホントになーんにもない部屋の写真がいっぱい出てきた。無味乾燥。机さえもない部屋で、ご飯食べたり、書き物したりするときは、どうするんだろうか。
わたしには、ボブのようなコレクター気質がまったくなく、めったにモノを買わないから私物は少ないが、何でも計算して、計画して、無駄のない暮らしってぞっとする。わたしは、無駄から生まれるモノにしか興味ない。
We visited our friend, Bob who is dying with dignity.


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