2018年1月11日木曜日

冬らしい冬と切断された手と足

今年の冬はとても冬らしい冬で、雪は降るし、気温も下がる。こないだは、下がりまくって最高気温がなんとマイナス22度、その日の夜はマイナス28度で体感気温はマイナス41度を叩きだした。極寒の地の冬はやはりすごいことになるな。マイナス22度で体感気温がマイナス30度を超えると、ただの外出がサバイバルゲームとなり身が引き締まる。

25分くらいトボトボ歩くと、凍ったように冷たくなったほっぺがチクチク痛みだし、昨日、天気予報でやっていた凍傷の説明を思い出した。極寒の土地ではスーパーにキャベツを買いに行く際も、凍傷の危険性がある。

凍傷と言えば最近聞いたこの話が恐ろしく切ない。ケベック州に住む25歳の女性は、友人に会うため、極寒のクリスマスイブの夜、一人で車を運転していた。対向車も少ない田舎道は、降雪のため視界が悪く、彼女の車は電信棒を直撃。感電を恐れた彼女は車を出る。しかし、その直後に感電、その場で右だったか左だったか、どっちかの足首から下を失い、気絶した。その後、寒さで身ぶるいし意識を取り戻した彼女は、あるだけの力を振り絞り、車に戻る事ができ、たまたま通りかかった人に救助され命は助かったが、凍傷におかされた彼女の両足と両手は切断を余儀なくされた。大切な体の一部を失った彼女は、とてもキレイな人。クリスマスイブの夜、友人たちと楽しい夜を過ごすつもりだったが、運転を誤って事故を起こしてしまった。誰にでも起こりそうな結末だが、極寒の地では許しがたい失敗となり壮絶に罰せられてしまう。いろんな人から激励カードや暖かい言葉が寄せられていて、彼女が意識を取り戻したら、全部のカードを見せてあげたい、とインタビューで彼女の妹がとても冷静に話をしていた。


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